英単語帳 2012 12 23
書名 ネイティブにちゃんと伝わる英単語帳(文庫本サイズ)
著者 デイビッド・セイン アスコム
英語の語法について気にしたことはありますか。
たとえば、「listen」と「hear」の違いです。
日本語では、両方とも「聞く」という意味でしょう。
しかし、日本語でも、
注意して耳を傾けるのは、「聴く」で、
自然と耳に入ってくるのは、「聞く」と使い分けるでしょう。
英語でも、「listen」は、意識的に耳を傾けて「聴く」という意味で、
「hear」は、自然と耳に入ってきた音が「聞こえる」という意味です。
だから、昔、学校で、「英語のヒアリング」と言っていましたが、
これは、語法の誤りだったかもしれません。
いや、やはり誤りではないか。
英語が嫌いな生徒にとっては、聞きたくもないのに、
勝手に耳に入ってきた音だから、ヒアリングかもしれません。
ところで、当時の首相がアメリカ大統領に対して、
言ったとされる「トラスト・ミー」の「trust」についても解説があります。
「Believe me.」は、「私の言葉を信じて」という意味で、
「Trust me.」は、「私は正直であり、あなたを決して騙したり、
裏切ったりしないと信じて」という意味合いです。
私は、小泉政権時代、「原則として通訳を使うべきである」と書きました。
なぜかというと、最近は、留学経験がある議員が増えましたが、
それでも、微妙なニュアンスは、間違いやすいので、
専門の通訳に任せるべきだと思ったからです。
「トラスト・ミー」と言った首相も、留学経験があったはずですが、
どのような意図で言ったのか、わかりませんが、
「その後、日米関係がギクシャクする原因になった」と言う評論家もいました。